身体の個人差・心の個人差

続きより・・

では、そんな小さいストレスの積み重ねをどうやって回避しながら
運動を楽しく、成果もあげられるのでしょうか。

その前に一つ、誤解を招きたくないのですが、
「小さいストレス」は子どもにもメリットがあります。
そのメリットもお子さんによってちがいます。
ここでは詳しく述べられませんが、具体例はあげませんが、
問題なのは、この小さいストレスが継続してしまう事こそ
子供さんの成長にとっては「マイナス」となるということです。

とりわけ個人競技として運動会でも話題となるのがかけっこです。
このかけっこについては、「勝敗をつけないとだめだとか、つけたほうがよいとか論議されてますよね。
私個人的には、勝敗をつけたほうがよいと思います。

これはイベントで、年に一度、練習も含まれますが、通年ではない事も踏まえて、継続しないので良いのではないでしょうか。

速い子がいて、一年に一度のヒーロー。
よい事ではありませんか!
その子の得意分野なのです!

ビリになった事が「またがんばろう!につながるか、別のことでがんばろう!」
どんな受け止め方でもよいのです。
すごいな~!と、称賛する気持ちもめばえるかもしれません。
「人を尊重する一歩」ともいえるでしょう。

恐ろしいのは、常に「この運動でこれが正解!」としてしまう現場に常にいること。
これは、ある意味「人格すべてが素晴らしく、できないものはいけないのだ。」と
子どもに習慣づけることになりかねません。

とりわけ、6歳くらいまでの幼児にその環境に与えられてしまう事は
かなり「身体的にも、心にもダメージ」を与えてしまいます。

~ダメージの2極化①~
いわゆる、あるきまった運動が「できない」とされる子。
この子のダメージの結果は皆さんもご察しの通り、「僕はできないんだ・・」と自分を卑下しまう事です。「好きだったものも、嫌いになってしまう」「他のことについても自信がなくなる」などです。

運動は、どの世代にも、どの子にもあった運動があります。
「嫌いにさせてはいけません!」
子どもは、本来「体を使う遊びは好きなのです。」
そこに優劣をつけることは、非常に危険で、楽しい勝ち負けと優劣にしっかり歯止めをつけることが大事です。

跳び箱好きという気持ちが、やりたい!という気持ちがどれだけ「成果」となってきたかは、スポーツ選手で成功している方のコメントや対談など拝見していても共通しています。
オリンピックで金メダルを取った、高橋尚子選手は、大学は推薦ではなかったそうです。
ただ、好きで好きでたまらなかった・・。
スポーツ選手の成功のもとには「楽しくてたまらない!」
結果が重視の選手ですら、「楽しい」を大事にしています。なにもスポーツ選手をめざしていませんが・・。そんな親御さん、だから、「楽しい!」が大事なのです!

 

~ダメージの2極化②~
次に「できる」とされる子です。
初めのケースとはちがって、一見ダメージがないとお考えの方も多いですが、
それはそうでもない場合があります。
ある小さいグループで「自分がすごい!」と思う事は、やる気につながるし、自信にもなります。
プラス面はもちろん、できない子よりはすくないかもしれません。
それでも、マイナスはあるのです。

また、もうすこし育ってくると「常に勝っていく」ことの恐ろしさを経験している人は少なくはないかと思いますが、よく「追われる身」と表現されるかたもいらっしゃいます。
子どもでも、「勝つことが正解」と思っている子にも「凝り固まった運動においての義務」が生じてしまいます。
「勝てない時にかんしゃく」を起こしたり、できない子をバカにしたりといったことも生じます。

大事なのは、「自分の力をもうちょっと、さらにちょっと引き上げる努力ができる方法」を運動を通して、学ぶことなのではないでしょうか。
そして、「勝つべき!」なのではなく、やはりその子にも、純粋に「楽しい~!」の比重が多いことが重要です。
脳はこの「楽しい!」といった「快楽」の現場にこそ「結果」があるのです。

これも、子供たちの性格によっては、さじ加減が違います。
このさじ加減が見極められる人が、「子供を伸ばせる指導者」であります。

ただ、指導者が見極めることができても、一人ひとり対応できるだけの余裕がないクラブも多いはずです。大勢でやるメリットもありますし、個人でのサポートするメリットもあります。

これは、心の問題だけではなく、体の機能の発達速度も個人差があります。
それなら、運動の個別サポートがあってもよいのではないか!
そう感じて発信するのが「0歳からの運動教室・フィジカルパーク」です。
 

 


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